腰痛の鑑別と改善方法

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皆さんこんにちはマツです。今日は腰痛シリーズ第二弾腰痛の鑑別と改善方法を書いていこうと思います。
ズバリ最初にしないといけないのは腰痛が何が原因なんなのかを知らないといけません。ヘルニア、脊柱管狭窄症、すべり症、筋肉由来、圧迫骨折、椎間関節など鑑別すべき症状はたくさんあるのでまずやるべきことは前屈で痛むか後屈で痛いかです。

ます前屈か後屈で症状が絞れる

基本的に私が腰痛の患者さんを見るときにするのは前屈と後屈どっちで痛むのかを聞きます。

前屈で痛む場合・・・腰椎椎間板ヘルニア、圧迫骨折、筋スパズムが考えられます。

静止座位→座位での体幹屈曲→立位での体幹屈曲→物を持つ姿勢の順で椎間板の内圧が高まると言われています。なので屈曲で痛む人は椎間板由来の可能性が高いと思われます。

簡単にまとめると

体幹の屈曲位→脊柱起立筋の緊張→筋肉の収縮による椎間板の内圧の増加→痛み

筋肉に関しても屈曲位からの起立筋や腰背筋膜の緊張によって痛みが出ると考えられます。

後屈で痛む場合・・・腰椎椎間関節性疼痛、脊柱管狭窄症、筋スパズム(主に収縮時痛)

椎間関節性疼痛の場合・・後屈すると椎間関節がぶつかり負担がかかり痛みが出る。

脊柱管狭窄症の場合・・・後屈すると椎間孔が狭くなったり黄色靱帯がたわみ脊柱管が狭くなり症状が出る

以上が簡単にまとめましたが他にも熱を伴う腰痛の感染性脊椎炎や体重低下を伴う骨転移の癌など内科的な問題もあるのでしっかりMRIなどの検査はした方がいいでしょうね。
まとめると私は腰痛の患者さんにはこんな感じで最初に症状を絞ってしまいます。

前屈で痛いけど後屈では痛くない場合は椎間関節性腰痛や脊柱管狭窄症などは除外できる。

後屈で痛いけど前屈では痛くない場合は椎間板性腰痛や椎体圧迫骨折は除外できる。

痛みが出る場所を確認

次に確認するのが腰痛の痛みが全体的に痛いのか片側なのかです。
患者さんに問診の時に聞くといいです。大体の人はしっかり答えてくれると思います。
簡単にまとめると

両側が痛い=椎間板性の腰痛や圧迫骨折が考えられる

片側が痛い=椎間関節の痛み

理由・・・椎間板や椎体は脊髄洞神経支配で左右の神経で支配されてるので両側で痛みが出やすく。
     椎間関節は脊髄神経後枝内側枝が左右別々で支配してるので片側で痛みが出やすい。
     ちなみに筋肉系の痛みは片側で痛んだり両側で痛む場合があるので難しいです。

他にも整形外科的テストをしてあげたりすると鑑別はさらに精度を増すと思います。

前屈の痛みに対してアプローチポイント

まず前屈時の痛みの改善点について

・腰椎が後弯している
・腰椎の伸展可動域が悪い
・腰椎を伸展させる多裂筋が弱い
・骨盤が後傾している
・股関節屈曲可動域が低下


以上が考えられますのでそこに対してのアプローチをした方がいいです。
まとめると

・腰椎の伸展可動域を上げる
・多裂筋を鍛える
・股関節の屈曲可動域をあげて骨盤を前傾させる

後屈の痛みに対してのアプローチポイント

まず後屈時の痛みの改善点

・腰椎が前弯している
・腹筋が弱い
・骨盤が前傾している
・股関節の伸展可動域の低下

以上が考えられますのでアプローチポイントは

・腰椎の屈曲可動域を上げる
・腹筋を鍛える
・股関節伸展可動域をあげて骨盤を後傾させる

最後

以上が腰痛の鑑別ポイントと治療ポイントでした。
これを参考にぜひ自分のオリジナルの治療を考えてみてください。




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